『小説投稿サイトに新規参加する実験』の件について
こんにちは、大友青です。
ご無沙汰しております。
ちょっとバタバタしてました。(バタバタは次回の記事にて)
今回は『小説投稿サイトに新規参加する実験』ということで、約1ヶ月半の実験結果について報告したいとおもいます。
まず、どういうことだってばよ? って疑問に思われていることでしょう。
ネット小説が身近になった昨今、読者より作者が増えていると肌で感じています。
「よし、俺も書いてみよっ!」って意気込んだのはいいけど、読者が一桁っていう残酷な現実が待ち受けている可能性が高いです。
ランキングは常連さんに制圧されて動かない。
投稿作品は山のようにあり、見つけてもらえるだけでも奇跡。
「なんだ、才能なかったのか」と筆を折ってしまう。
※ズレ:閲覧数=才能・面白いではない
ネームバリューもない新規作者には夢も希望もないのか?
そんな疑問を抱えた2月某日。
4年間上位ランキングを維持してきた私(ここPRしてます)が、名前を捨てて新規参加してみた。
培ったノウハウを駆使し、ランキングに爪痕を残せるのだろうか?
今回の実験の目標・目的は新規参加した作者が日の目を浴びることができるのか。に徹しています。
今回の実験は、古巣であるエブリスタにて行いました。
●1.準備
何をするにも準備が必要です。
特に下記は閲覧数に影響する大事なアイテムです。
・ペンネーム
・作品
・表紙
・キャッチフレーズ
・概要
ペンネームは、ユニークなものをつけるといいでしょう。
私のペンネームは最初「あお」だったのですが、これだとたくさんの人が使っている名前です。唯一無二の名前をつけるのが理想です。
どうしよっかなー、なんて考えまして。
「あ、そうだネカマ(ネットオカマ)にしよう」と思いついたのでした。
「Otomo okama」をアナグラム的に組み替えて名前をつけました。
作品はもちろん大事なのですが、実際、閲覧数にはほとんど影響しません。閲覧数は『見た数』なので、「つまんね」って思われても紛れもない【1】なのです。
正論なんですが、皆さん楽しいもの書いてね。
今回作品は2日で書き下ろしました。
初心者を名乗るため、下記に注意しました。
・ケータイ小説を意識した文体
・改稿、書き直し無し
・矛盾がでてても無視
・勢い
分量は40000文字くらいで調節しました。
表紙はエブリスタでは顔になります。
ぱっと見で良さげなやつはとにかく目立ちます。
なのでイラストレーターに頼もうかと思いましたが、新規参加者にツテなんてないだろうととどまり、フリー素材を使って作成しました。
キャッチフレーズは一言で作品を語るものです。一言で読者の心を掴む必要があります。
ワクワクするもの、ドキドキするもの、なんでもいいのですが、『読んでみよう』と衝動的に動かせる何かがほしいです。
概要は正直なんでもいいです。
エブリスタでは最も読まれない箇所。
無しでもいいですが、寂しいのでネタバレしない程度の簡単な梗概を書いておきました。
●公開・宣伝
作品を公開します。
今回は連載形式にしました。
日に1ページを3回にわけて必ず同じ時間に更新します。
そうすることで読者に読書のルーチンを掴んでもらいます。
今は予約投稿なんて便利な機能がついていたので苦労しませんでした。
で、最も肝心と言われるのは宣伝です。
新規作品というのは初動が大事で、初日にランキング上位に食い込むと、その後、完結まで安泰になるというロジックがあります。
エブリスタにはサークルやユーザーイベントという交流掲示板がありますので、宣伝用のサークルなどに書き込みしましょう。
これでおよそ5人の読者が確保できます。
相互してもいいけど、今回はしませんでした。
というのも、ランキング乗るまで相互するというのは普通のことだとおもいます。
『作品で勝負』なんていって相互を嫌う人も多くいますが、まずは読む母数を集めなければ勝負になりません。
なんでも利用して、まずは土俵にあがってからです。
そもそもなんの勝負なのかも、誰と勝負なのかも全然意味わからんのですけどね。
次の宣伝ですが、同カテゴリの上位作品のサポーターひとりひとりに宣伝コメントを書きに行きます。
宣伝コメントも書きたがらない人が多いですね。
やれることもやらないで文句いってんじゃねーよ、ってことで、1週間で約3000人にコメントしてきました。
宣伝コメントの配慮は下記です。
・コメントの頭には相手アカウント名を必ずいれる。
・まずは営業訪問にきたことを詫びる
・それでも読みに来てよアピール
・コメントするのは読み専門だけ
└読み専門の見分け方
作品数0
自己紹介無記入
ぱっと見
・宣伝お断りと書いてる人にはコメントしない
これを守った上で約3000人にいきましたが、クレームZEROでした。心に何を思ってるかはわかりませんが。
むしろ、暖かいコメントはたくさん届きました。素直に嬉しかったです。
で、初日のランキングはカテゴリ13位と不吉な数字でした。すでに安泰のロジックから外れています。
ということは、あとは地道な努力しかないわけです。
1週間のPVはこんな感じ。
表紙画面に来た人の数です。
デイリーで、
読みに来たユニーク数は20-30くらい。
閲覧数は80くらいでした。
※閲覧数は自分の次に誰かが挟まると1増える仕組みです。
SNSでの宣伝も実施しましたが、あまり効果がなかったので三日坊主でやめました。
で、地味に効果があるのはカテゴリチェンジです。
今回のために用意した作品はミステリーとコメディの2つの要素を含んでいたので、最初はミステリーで、途中三日間だけコメディに回しました。
コメディでのランキングは6位くらいだったとおもいます。
これでコメディの読者層も数人獲得することができました。
●特集入り
エブリスタでは毎週、特集という作品ピックアップを組んでるのですが、隔週で新作ピックアップの企画があります。
「とりあえず、そこに載っけてもらうか」とおもって、それに載るべくして行動した結果、載りました。
載ることで閲覧数が跳ね上がりました。
載る前でユニーク数は、デイリー50くらいだったのですが、350くらいまであがりました。
最終的にはミステリーランキングデイリー3位でそのまま完結。
完結時点のPV数はこんな感じ。
【閲覧順位】というのはマンスリーランキングになってるのですが、撮影が4.1なのでこんな数字になってます。3.31時点で総合310位くらいでした。
あとPVが減っていくのは、反比例して栞が増えているからです。
今の仕様だと、栞をつかうと表紙をぶっ飛ばせるので、PVは増えません。
●結果
やろうと思えば、それなりに成果はでる。
やれることをする前に嘆くのはダサイ。
以上、今回はこんな感じで。