『壊れていくこの世界で 完結』の件について
こんにちは、大友青です。
今回は自作の『壊れていくこの世界で』についてお話。
壊れていくこの世界でってなんじゃらホイ?
これは私が4年4ヶ月連載したケータイ小説のタイトルです。
『現代の環境汚染』をテーマにしたVRMMO作品。4年前はまだVRも目新しかったんですよ?笑
こちらの作品が、本日完結いたしました。
実に感慨深い、というかようやく長年の呪縛から解き放たれた、というか……。
知識も経験もない頃の妄想からなので、全体のボリュームなんて測ることができなかったのですよね。
まさか、4年以上連載する作品になるとは思いませんでした。
この作品を執筆する上で心がけていたことは、
・必ず完結させる
・最初から最後まで書き方を変えない
基本的にはこの2点です。
どんな作品を書こうが、どんなボリュームだろうがどちらも重要なことだと思うんです。
当初、完結させられない人というのが多くて、途中で更新が終わってしまった作品というのがたくさんありました。
特に同ジャンルで。
なので、まずは必ず完結させること。これは常に感情としてもっていたのですが、中々それを維持するのは難しいものです。
有難いことにこの作品を公開して数ヶ月でカテゴリランキング1位をいただきまして、以降、完結まで常にトップランク維持という快挙でした。
正直、それがなくて埋もれた作品だったとしたら作品の更新は止まってたと思います。それどころか書く事さえもしておらず、今の自分はなかったでしょう。
それでもモチベーションの維持は難しい。
段々とこの作品が苦痛になってきました。
特に2年目から4年目にかけては酷かったとおもいます。(今だから言えます)
早く完結したい
それが口癖だったのです。
でも、書き始めた当初思い描いた物語は道半ば。完結したくても完結できない。
打ち切りにするか? それも納得ができない。
ずっと、ずっと、枷のように感じてたのです。
『涅槃』と呼ばれるラストステージに入ったときには『やっと終われる』でした。
最終的には約100万文字。
文庫10冊分ほどでしょうか。
これだけの文字を書いてきたんですねぇ……。
(分量だけでいえば集中したら半年で書き終わりそう笑)
たくさん、たくさん、辛いことがあった。
でも嬉しいこともたくさんあった。
読者がつくこと、特に読み専さんばかり(読者の9.5割が読み専)という状況はかなり恵まれてます。
サポーターは4000人くらいでした。
この作品、辛かったし、辛かったし、楽しかったし、この作品があったおかげだし、なんだか自分でもよくわからないけれど、すごく愛おしい。
そんな作品なんです。
反感買うかもしれないですが、これが私の本音。
執筆における忍耐力はかなりついたとおもうので、ちょっとした何かがあっても挫けることはないでしょう。
また一つの作品として書き方をブラさない。ということの大切さを学びました。
4年も書いていれば、筆力は嫌でもあがります。それを当初のレベルで書き続けるのは中々辛いのですよ?笑
フランクに言えば、『超キツかった。でもお前ら全員まじサイコーだぜ!』ってことです。
『お前ら』をどこまで捉えてもらうかは自由ですが、そういうことです。
私の中の創作において、一つのピリオド。
呪縛と例えたのはそういうこと。
私はこれから、今までより自由に羽ばたける。
大友青のセカンドステージ、ご期待にそえるようこれからも精進してまいります。
どうぞ、これからもよろしく。