大友青のブログ

大友青が創作活動においてなんやら書くようです

『Web小説のメリットとデメリット』の件について

こんにちは、大友青です。

日中は暑く、朝晩は冷えますね。
風邪ひきやすいですねー、とか言ってたら風邪ひきました。

今日のテーマは『Web小説のメリットとデメリット』ということで、いったいなんじゃらホイ?


このブログで散々触れているWeb小説ですが、紙の小説と比較したときにメリットとデメリットがあります。

Webで活躍される作家さんにとってのメリット、デメリットについてお話できればとおもいます。


Webで活動する際には大きく2パターンにわかれます。

1、書きながら公開連載する
2、書き下ろしてから公開連載する

紙の本では2しか有り得ないわけなので、この選択肢が増えるというのは、作家にとってメリットと言えます。

ですが、1については注意が必要です。

読者にとって、手軽に読むことができるのがWebの魅力であり、コメントやレビュー、感想なども目に見える形で反映するため、投稿が相次ぎます。

作者は、読まれるだけでも嬉しいのに、コメントを貰えるなんて失神しちゃう! という方がかなり多いようにおもいます。

もちろん、自作品に触れていただけると言うのは嬉しいことですよね。
そのために存在しているようなものです。
コメントや感想、レビューを書いてもらえるような作品を作ることを意識している方も多いとおもいます。

で、ここで重要なのは、言葉というのは時に牙をむきます。
文字を扱う作者であれば、その理解は高いとおもうのですが、酷評がつくと選手生命を断たれたかのように意気消沈してしまうことがあります。
場合によっては心無い言葉で作品を作れなくなった方もいらっしゃるでしょう。

はい、上述に共感しすぎてやばい方は要注意予備軍です。

Web小説のデメリットは、連載中にも関わらずコメントがつくことです。

小説というのは、最後まで読んで、ようやく楽しみ終わるものです。考えさせられる作品ならば、その後も楽しんでいただけます。

それが完結までの道半ばで、評価されては元も子もない……わけです。

ですが、これは序章にすぎません。

コメントがついたあとに始まるのは、その言葉に翻弄されることです。

極端な例ですが、
読者が、『このキャラめっちゃ嫌いやわ。こいつがでてくるならもう読まない』とコメントしたとします。

そのコメントを読んだ作者が、『読者が減るのはいやだ! こいつはそんなに重要なキャラではないからもう2度と登場させないぞ!』と感じてしまったら、もう負のスパイラルにハマってしまいます。

それは読者の意見に左右されて出来た作品となるわけです。

これが読者とつくりあげる新感覚エンタメ作品であれば良いでしょう。
逆にこのデメリットをメリットと捉える考えもあると思います。

同じ創作をしているのですから、色んなやり方があって、それらを否定することはよくありません。

私はそれらを否定したいのではなく、読者のコメントに『翻弄されて書き悩んでいる』作者を危惧しています。

何においても感じ方というのは、一人一人違います。

Aさんはすごく面白い! 世界で最高の作品だ! と言ってもBさんは見るに耐えない! と言います。

そんなものなのです。

10人中8人が賛同する作品を作っているのか、3人だけに突き刺さる作品を作っているのか、その辺りはしっかりイメージすることは、心を強くもつ、自分の作品を貫き通すには必至です。

良いコメントをもらって喜んでください。
悪いコメントをもらって悔しんでください。

でも、それを作品に出さないように気をつけてください。

悪いコメントがついても、『あぁ、なるほどそういう意見もあるね』くらいに考えられるのがベストです。
『でもこの作品はこうだから』という強い意志が必要だと考えます。

個人的には読者の意見に悩まされる方には、書き下ろしてからの公開連載をオススメしています。これならば、どれだけ自身がダメージを受けたとしても、最初につくったイメージをそのままアウトプットできますよね。(気にしすぎて書き直したら元も子もないが)

ただ、Webに依存していると書き下ろすまでのモチベーションを維持出来ない方も多くいるのが事実です。

『面白いのかな?』『読者はつくかな?』

『もう公開してしまえ―』

読者がつくと安心する。コメントがつくと安心する。

そんな潜在意識を拭うことは一朝一夕ではいかないかもしれません。

でも結局は、自分を信じているか、信じていないか、なのではないかと考えています。

『面白い作品ができた公開しよう』
『面白くない!お蔵入り!』

読者も時間をつかってくれて読んでいます。

まずは自分で取捨選択して、面白いものだけを出していけば評価につながり、自信につながるのではないかな。


今日も大友青節でしたが、ここらへんで。